forever with u 〜ママからベビたんに送る日記〜

ベビたんのことをずっと想っていられるように**°日々の日常とママの気持ちを送る手紙のような日記( ˘ ˘ )

やっと会えた、息のない我が子。

全てを失ってしまった。そんな感覚やった。

 

 

分娩室は静まりかえってた。

 

聞こえることのなかった産声。

 

 

 

少しは期待してた。あるはずないのに。

 

 

 

ただベッドの上で天井を眺めてた。

 

 

 

何も考えることもない。

何も思うこともない。

 

 

 

遠い世界に来たみたい。

 

 

 

 

 

 

 

しばらくして彼がやってきた。

 

 

 

"よく頑張った"

 

 

 

そう言って手を握ってくれた。

 

 

 

 

 

 

 

その後何か話したか特に覚えてない。

 

 

 

 

 

また時間だけが経って看護師さんがやって来た。

 

 

 

 

ベビたんの手形と足形をとってきたくれた。

 

 

 

 

かわいい小さな手と足。

 

 

 

 

もう指もしっかりしていて、

細く長い指が彼にとても似てた。

 

 

 

 

かわいくて何度も見た。

指でなぞった。ホントに触るかのように。

 

 

 

 

今その手形と足形は

デコレーションしたフォトフレームに入れて部屋に飾ってある。

 

 

 

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"赤ちゃんに会う?"

 

 

 

 

 

 

なんとなく勇気がいった。

 

 

 

 

 

 

でも見た瞬間、

 

 

それはもう可愛くて可愛くて、

 

 

 

 

 

我慢してたかのように涙が溢れ出た。

 

 

 

 

 

 

どんな感情なんか、自分でもよく分からんけど、

 

 

 

 

ただただ涙だけがたくさんたくさん流れ落ちた。

 

 

 

 

 

隣で彼も泣いてた。

見たら恥ずかしがるやろと思って顔は見んとったけど、"うぅ"って泣くのを我慢する声が耳に入ってきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

目を瞑ってた。

 

 

 

 

苦しんだんやろか。

 

 

 

 

 

そんなことを考えながら

こんなことになってごめんねの気持ちでいっぱいやった。

 

 

 

 

せっかく会えたのに。

 

 

 

 

ずっと楽しみにしとった。

 

 

 

 

聞こえるはずの産声も泣き声もなく、

 

わたしの手の上にはベビたんだけがおった。

 

 

 

 

一緒にやりたいことたくさんあった。

 

 

ちゃんと育ててあげたかった。

 

 

 

 

離乳食やったり、

保育園行ったらこんなお弁当作って。とか。

 

 

 

色々想像しとった。

 

 

 

 

 

 

 

とっても、とっても、

 

 

悔しい思いでいっぱい。

 

 

 

 

 

 

抱きしめた我が子は、

 

もうちゃんとずっしりしてて、

 

 

 

 

初めてカメラで見た、1.5cm程のベビたんは、

 

もぅ100g近くもあって。

 

 

ちゃあんと大きくなってて。

 

 

 

頑張ってスクスクと育ってくれてた。

えらいねぇ。

 

 

 

 

 

 

 

"なんで?"って、

 

 

 

なんでこんな目に遭ったんか。

 

 

 

 

今でも悔しさが胸に込み上げる。