ベビたんと過ごした、最初で最後の夜。
夜はずっとベビたんと過ごした。
初めて隣で過ごした夜。
最後に隣で過ごした夜。
1分1分がとっても貴重やった。
時間が止まってくれれば良いのに。
お腹の中にいた時もずっと一緒やったはずやのに、また違う感覚。
目に見えるだけでもっと自分がママになった。
もっと幸せに思えた。
隣におってくれるだけで笑顔が溢れた。
顔を何回も触った。
とっても柔らかくて、ぷにぷにしてて。
何も声を出してくれんのがずるいよ。
パパは疲れたのか先に眠った。
その方がなんとなく自分にとっても良かった。
ベビたんと2人で、色々お話したかったから。
恥ずかしがり屋やから、彼が見てるって思うと何もできんから。
変な話やけどね笑
3人で話せば良いのに。
ベビたんにたくさん謝った。
そして、ママとパパのところに来てくれたことにたくさん感謝した。
ベビたんに出逢ってたくさんのこと感じさせられたし、教えてもらった。
"我が子"という、言葉に変えられない
なんとも愛おしくて尊い存在。
他人に無頓着な自分が、
こんな気持ちになれるなんて思わんかった。
命の尊さを知った。
とても貴重で、かけがえのない奇跡なんやって。
やから自分がココにおれるのも当然ではなかったし、ホントにかけがえのない存在。
自分だけやなくて、彼も、家族も、みんな1人1人がそう。
今までそんなことちゃんと感じたこともなかった。
頭ではもちろん分かっとったけど、身を持って思い知った。
今まで辛くてたくさん"死にたい"って思ったことあったけど、
そんなん考えたらあかんな。
自分の存在ももっと感謝して大事にせんとあかんって思った。
ベビたんを授かって自分とたくさん向き合えた。
自分の思っとること、感じとること、
"こうしたい"っていう気持ち。
今まで自分を忙しくして向き合えてなかったけど、ちゃんと自分の気持ちとお話しできた。
パパのやさしさにもたくさん触れることができた。心底から良い人なんや、って本気で思えた。頼ってこって安心して思えた。彼のことが好きってちゃんと思えた。
ベビたんはパパとママに色んなプレゼントをくれたね。
赤ちゃんを授かるという喜び。
毎日がもっと楽しくなって、
頑張ろって思える活力にもなって、
成長してる姿が見れる度早く会いたくなって。
2人で初めて見たエコーでは、
パパがとってと笑顔やった♩
"動いてたね!"って。
夜になるとお腹に手を当てて、ベビたんのこと感じたり。
ひと時ひと時が特別で幸せで。
こんな思い感じられたんはベビたんのおかげやよ( ˘ω˘ )ありがとう。
それと同時に、何もできんかったママがとても悔しくて、申し訳なくて、
ベビたんに辛い思いさせちゃったかな。
怒ってるかな。
"ありがとう"と"ごめん"がたくさんで、
たくさん、たくさん涙が流れた。
寝てる彼を横にたくさん泣いた。
ベビたんに送る手紙を書いた。
お櫃に入れる折り紙を丁寧に折った。
家族3人の鶴と、
ベビたんのおもちゃになりそうな車、
うさぎ年やから、うさぎと、
華やかに送りたかったからカラフルなお花を。
折り紙なんて苦手やのに、
ママ頑張ったよ。
喜んでくれてるといいなぁ。
ベビたんの隣でひたすら。
過ぎていく時間が惜しくて。
もっともっと、ベビたんとおれる時間がほしかった。
もっと色んなことしてあげたかった。
時間が足りなすぎるよ。
寝ることも惜しくて、隣で見つめて、
最後の日を噛み締めた。